社内メディエーター養成講座 第2回を開催しました―「わかったつもり」が対立を深める。その仕組みを心理学から学ぶ―

2026年5月20日、ONtheUMEDA会議室で社内メディエーター養成講座 第2回を開催しました。

今回は受講生3名に加え、主催者である私自身も受講者として参加し、終日、全米NLP協会認定トレーナー・立岩和美先生にご担当いただきました。

社内メディエーションでは、制度や手法だけでなく、「人はどのように物事を認識しているのか」という心理学的な理解が欠かせません。そのため本講座では、心理学(NLP)の専門家に講義をお願いしています。

目次

■今回のテーマ

「人は、事実ではなく“自分の認知”を通して世界を見ている」

講義では、

・削除・歪曲・一般化といった認知の仕組み
・無意識に相手の気持ちを決めつけてしまうマインドリーディング
・思考を整理するためのメタモデル
・視点や枠組みを変えるチャンクやフレーミング

など、NLPの核となる考え方を、ワークやロールプレイを交えながら実践的に学びました。

■印象的だった受講生の気づき

特に印象的だったのは、「知識として理解すること」と「実際の会話で気づけること」は全く別だという体験です。

受講生からは

「ミルトンモデルを使った会話だと、どんどん話すことができた。言葉や言い方の大切さを実感した」

「文章にすると理解できても、会話になると、自分の思考の癖や経験から、確認していないのに『わかったつもり』になっていることに気づいた」

「フレーミングによって枠組みを大きくすると、全体像が見えやすくなることを実感した」

といった声が寄せられました。

また、

「普段から仕事で『なぜ?』と質問していましたが、今回、問われる側になって初めて、その言葉が相手に大きな圧力を与えることを実感しました」

という振り返りもありました。

■講師として感じたこと

対立の現場では、「相手はきっとこう思っている」「本当はこういう意図だろう」と、確認していないことを事実のように受け取ってしまう場面が少なくありません。

しかし、それは特別な人だけの問題ではなく、人間の認知の仕組みそのものです。

だからこそ社内メディエーターには、経験や勘だけではなく、自分自身の思考の癖に気づき、丁寧に確認していく技術が求められます。

今回も、知識だけでは得られない多くの気づきが生まれた、非常に実り多い一日となりました。

本講座は、対立を解決するためのテクニックを学ぶ場ではありません。

人と人との関係が壊れていく構造を理解し、対話によって関係性を支える実践力を育てる講座です。

人事・管理職の方をはじめ、組織の対話や関係性に課題を感じている方は、お気軽にご相談ください。

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