社内メディエーター養成講座 第1回を開催しました ―「良かれと思って」が構造を固定する、その現実を体感―

2026年4月15日、ONtheUMEDA会議室で社内メディエーター養成講座 第1回を開催しました。

職場の対話不全が組織パフォーマンスに直結する中、

今回は、受講生3名に加え、次回(心理学回)をご担当いただく立岩先生にもご参加いただき、丸一日かけて「対話の構造」を徹底的に扱いました。

目次

■今回のテーマ

「対話を“感覚”ではなく“技術”として扱う」

■印象的だった受講生の変化

1回目のロールプレイでは、いわゆる“良い上司”としての対応が多く見られました。

例えば

「それは困るね。Aさんには私から注意しておくよ」

一見、親身で適切に見える対応です。

しかしこの関わりを続けた場合、どうなるのか?

・もう一方の当事者の視点が抜け落ちる
・対立構造が固定される
・関係が改善しないまま長期化する

という現実に、参加者自身が気づいていきました。

ここで見えてくるのは、

問題は“人の性格”ではなく“関わり方の構造”で起きているということです。

■2回目のロールプレイで起きたこと

講義後、再度ロールプレイを行いましたが——

多くの方が

「学んだはずなのに、同じ対応をしてしまった」

という結果になりました。

・感情に寄り添おうとする
・解決しようとする
・助けようとする

これらが無意識に働き、「分ける」という視点が抜け落ちてしまう。

しかし、その後の問いかけに対しては大きな変化がありました。

「この対応を続けたらどうなると思いますか?」

この問いに対して

「自分で何とかしようとすること自体が問題なんですね」

と、自ら気づける状態になっていました。

■受講生の声

「今までずっと、自分で解決しようとしてきた自分の癖が分かりました」

「『寄り添う』だけではなく『分ける』が必要なんですね」

「とても充実した1日でした」

■講師としての気づき

理論は1日で伝えることができます。

しかし、「無意識の癖」はすぐには変わりません。

むしろ、今回のように

“分かっていてもできない”という体験こそが重要だと改めて感じました。

そしてもう一つ。

行動自体は変わらなくても、「その後の捉え方」は確実に変わる。

この変化が、次の成長につながります。

■次回について

次回は、心理学(NLP)の専門講師である立岩先生による講義です。

今回明らかになった

・自分の思考の癖
・感情への寄り方
・中立性の難しさ

これらを心理学の観点から整理し、実践的に扱っていきます。

本講座は、

「良い人になる」ためのものではありません。

「関係が壊れる構造を止める技術」を身につけるための講座です。

人事・管理職の方で、社内の関係性に課題を感じている方はぜひご相談ください。

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