士業BARミニセミナーを開催しました ―「誰が悪いか」ではなく、「何がズレているか」を見る―

2026年7月16日、ONtheUMEDAにて開催された「士業BAR」に登壇し、ミニセミナーを担当しました。

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「誰が悪いか」ではなく、「何がズレているか」

今回のテーマは、「誰が悪いか」ではなく、「何がズレているか」を見る。

参加者は17名。満席での開催となりました。

今回のセミナーでは、講義を聞くだけではなく、参加者ご自身が最近の人間関係を題材に、「対話の構造整理シート」を使って考えていただく体験型のワークを行いました。

まず、自分は何を守ろうとしていたのか。

次に、相手は何を守ろうとしていたように見えたのか。

そして、お互いは何を見ていて、その間にどのような「ズレ」があったのかを整理していきました。

見え方が変わった瞬間

ワークを通して、参加者からは印象的な気づきが共有されました。

「私は結果を重視していましたが、相手はプロセスを大切にしていたようです。」
「私はまず受け入れることを大切にしていましたが、相手はこれまでのやり方や安定を守ろうとしていたのだと思いました。」

どちらが正しいかを考えるのではなく、「見ているものが違っていた」という視点に立つことで、それまでとは違う景色が見え始めた瞬間でした。

アンケートでも、

「みんな、自分の中で合理的な理由を持っていることに気付いた。」
「自分の考えだけでなく、相手の状況や環境を考えることが必要だと感じた。」
「これまでの見方が変わった。」
「ビジネスにも応用できる可能性を感じた。」

といった感想をいただきました。

質疑応答でも広がった対話

質疑応答では、

「精神疾患やうつなど、どこまでがメディエーションで対応できるのでしょうか。」
「遅刻を繰り返す部下との関わり方にも活かせますか。」

といった実際の現場を想定した質問が寄せられました。

メディエーションは万能ではありません。

医療的な支援が必要な場合には、医療と連携することが大切です。また、労務上の対応が必要な場面では毅然とした対応も欠かせません。

その一方で、「何がズレているのか」を整理することによって、新たな対話の可能性が生まれる場面もあります。

参加者からは、

「私たちの身近な問題の多くは、メディエーションで整理できるのかもしれませんね。」

という声もいただきました。

講師として感じたこと

今回、改めて感じたことがあります。

人は、答えを教えられたから変わるのではありません。

自分や相手の「見え方」が少し変わることで、次の一歩を自分自身で考え始めます。

今回のセミナーでも、その瞬間に何度も立ち会うことができました。

「誰が悪いか」ではなく、「何がズレているのか」を見る。

この視点は、士業の皆さまの相談業務だけでなく、企業、医療、家庭、地域など、さまざまな対話の場で役立つものだと改めて感じています。

実際のメディエーションでは、今回と同じような問いかけを相手にも行います。

そして、お互いがそれぞれの思いや考えを整理でき、相手に思いを馳せることができるようになって初めて、対話に進むことができるのです。

現在、「社内メディエーター養成講座」第2期の受講生を募集しています。
組織の中で対話を支え、人と組織の可能性を広げる仲間を育てていきたいと考えています。

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